手間のかかる広い土地の草刈りの方法と具体的な効果について

 

土地を管理するうえで、おそらく最も多くの時間と労力を割くことになるのが草刈りないでしょうか。
特に夏場などは恐るべきスピードで何度刈っても生えてくる雑草対策は、終わりの見えないイタチごっこに思えます。

 

管理を怠れば土地は荒れ放題になり、資産価値が下がったりご近所問題に発展したりと放っておくわけにもいきません。

 

ここでは見方を変えて、草刈りをすることで田畑や設備にどのようなメリットが見込めるのか、そして実際の草刈りはどのように行われているのかをご紹介いたします。

目次

田んぼの草刈り・草取り・草むしり

 

田んぼの除草には大きく分けて二つの種類があります。水を張った畝で稲の周りに生えてくる草の除去と、田んぼの境目となる畦畔の除草です。

 

前者は言わずもがな田んぼの栄養を稲に集中させるためですが、作物を植えているわけではない畦畔の除草はなぜ必要なのでしょうか。
実は畦畔の草刈りには、田んぼの生態系をある程度コントロールする力があるのです。

 

田んぼで除草を行う目的

 

畦畔の除草を行う最も大きな目的は、稲穂を好んで食い荒らすカメムシの発生を防止するためです。
カメムシは稲と同様にイネ科雑草の穂にも引き寄せられるので、雑草と同時期に稲が穂を付けているとそのまま田んぼに侵入してしまいます。

 

畦畔の除草を行うことで、田んぼと外界との間に好物のない空間を作り出し、カメムシが寄って来づらくする効果が見込めるのです。
そのため、畦畔の除草は稲が穂をつける前の時期に実施する必要があります。

 

田んぼの除草方法

 

畦畔の草刈りは、陸地で行う除草作業とあまり変わりはありません。鎌や刈払機を使って雑草を刈り取り、必要があれば除草剤などを散布していきます。

草刈り時のコツとして、イネ科雑草の地上高15センチ程度を刈らずに残しておく方法があります。

 

以下で詳しく見ていきましょう。

 

草刈りのコツ

 

「高刈り」と呼ばれる方法を活用します。イネ科の植物の生長点は根本にあるため、あえて生長点の上部を残すことで成長を遅らせる効果があります。

 

田植え後の畝の草取りを手作業で行う場合は、主に「田車」と呼ばれる道具を使って畝の間の雑草を除去していきます。
これは回転する爪のついた手押し車で、雑草を水に浸かった軟らかい土ごと掘り起こすことで効率的に草取りができます。

 

田車の使えない、稲と稲の間の雑草は、熊手や小さな鎌を使って一株ずつ抜いていくのが効果的です。

 

畑の草刈り・草取り・草むしり

 

田んぼ以上に雑草が厄介なのが畑です。作物のために理想的な栄養状態になっている土は、当然雑草にとっても繁茂しやすい環境です。

 

畑に雑草が生える理由は、周辺から種が飛んでくるのはもちろんのこと、野菜の肥料としてよく使われる鶏糞にも雑草の種が含まれているためです。
そのため雑草が繁殖しやすい畑ではより入念な草刈りと、雑草が芽を出さないようにする工夫が必要になってきます。

 

畑で除草を行う目的

 

雑草の繁茂によって、肝心の作物に十分な栄養が行き渡らなければ、農作物の取れ高や品質に大きな影響が及びます。
穀物などは、雑草の種が異物として混入すると商品価値が下がってしまうなどの弊害もあります。

 

また、雑草が媒介してきた病気に作物が感染したり、雑草を住処とする害虫や害獣、害鳥に食害されたりするリスクが高まります。

 

そのほか自分の畑だけでなく、雑草の胞子が他人の畑まで飛んでトラブルの原因になることさえあるのです。
畑にとって雑草は百害あって一利なしの悩みの種であり、除草は農家の急務と言えます。

 

畑の除草方法

 

畑では作物にも影響を与えてしまうため、除草剤の広域散布による除草は避けたい方法です。
特に有機栽培や無農薬、低農薬を標榜されている生産者の方は、除草の大部分を手作業で行う必要が出てきます。

 

まず芽を出したばかりの小さく柔らかい雑草は、クワなどで削り取るようにして取り除いていきます。

 

夏場の爆発的な繁茂に草取りが追い付かず地表が覆われてしまうようであれば、刈払機の出番です。また草を生やさないための防草対策も重要です。

代表的な防草手段は、マルチングと呼ばれる地面の被覆です。

 

作物が芽を出す畝だけを残して、ビニール材や藁などで地面を先に覆ってしまうことで、光合成を阻害し雑草の成長を妨げる効果が見込めます。

 

太陽光発電の草刈り・草取り・草むしり

 

農地以外にも、広範囲での草刈りが重要になってくる土地があります。
広い土地の一面に青いソーラーパネルが敷き詰められているのを見かけた方も多いのではないでしょうか。

 

太陽光発電は、ビルの屋上や家屋の屋根に取り付けられているほか、広大な土地の活用法として急激に市民権を得ることとなりました。

 

しかし、用地が広ければ広いほど、雑草が生えてくるリスクを無視することはできなくなってきています。

 

太陽光発電で除草を行う目的

 

畑に生えた雑草が作物の光合成を阻害するように、生い茂った植物が影を作って発電パネルに光が当たらなくなってしまうことがあります。
雑草の中には構造物に巻き付いて繁茂するものもあり、パネルがツタや葉に覆われる可能性もあるそうです。

 

また、雑草は虫や鳥、動物のエサ場になることもあり、フンが毛などの汚れがパネル表面に付着して発電効率を落とすこともあります。

 

さらに、雑草がケーブルなどの電気配線部分に入り込み、中でショートを起こし、火災の原因につながるといった事例も報告されています。
設備投資した太陽光発電を万全な状態で稼働させるためにも、除草は必要になってきます。

 

太陽光発電の除草方法

 

太陽光発電設備の除草には大きく分けて二つの方法があります。

 

薬剤を使用する

 

機械や手作業で草刈りを行ったり、除草剤を噴霧したりするなどして雑草を排除する方法です。
畑と違って作物の影響を考えなくとも良いので除草剤が効果を発揮しますが、周辺に農地がある場合は注意が必要です。

 

また薬剤がパネルの表面や金属部分に付着すると劣化の原因になることもあるため、事前に確認をしておきましょう。

 

防除をする

 

もう一つの方法は「防草」、設備の周辺に雑草が生えてこないように対策を施すことになります。
費用面で比較的お手軽なのは防草シートを敷きつめることですが、製品によっては数年置きに交換しなければならない場合があります。

 

一面をアスファルトやコンクリートで舗装してしまえば雑草をほぼ完全に防げますが、コストの面で難しいかもしれません。

 

 

まとめ

 

お庭や駐車場なども含めて、土地を管理する以上、雑草との戦いを避けて通ることは困難です。高温多湿の日本では、はるか昔から草刈りの歴史を積み重ねてきました。

どんなに細心の注意を払っていても、どこからか雑草は種を運んで芽を出します。

 

生えるものは生えるのだと割り切って、あとはいかに繁茂を少なく抑えて効率よく退治するかを考えることが重要です。先人たちのノウハウを学び、きたるべき雑草との戦いに勝ち抜くためにぜひ役立ててください。

 

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